
千本今出川の交差点を北の方へ上がる。大報恩寺の西側には北野天満宮が広い境内を構える。このお寺は本堂が京都市内においても、最も古い木造建造物の一つにあたり、国宝に指定されている。じっくり眺めるとその厳かな雰囲気が脳裏に焼き付けられる。京都においては様々な戦や災禍に見舞われており、特に応仁の乱や天明の大火において多くの寺院や神社を含む建物が消失している。大半はすぐに再建され今現在に伝わっているとも言えるが、それらの中でも奇跡的に消失を免れたケースもある。当時各寺の僧たちは建物よりも真っ先にご本尊、あるいは多くの所蔵する貴重な仏像を守るために、抱えて脱出したという。



大報恩寺でも多くの貴重な仏像が残され、大半は重要文化財に指定されている。こちらのお寺も春の桜及び秋の紅葉が非常に素晴らしく、境内には大きなしだれ桜があって、これを目当てに大勢の人たちが訪れる。お寺自体は全体的な雰囲気が非常に庶民的なもので、とても国宝や重要文化財を多数所蔵しているところとは思えないほどだ。特に催事のない時には 境内に狭いながらも駐車することができるスペースがある。

瑞応山と号する真言宗智山派の寺院で、千本釈迦堂の名で知られている。
承久三年(一二二一)藤原秀衡の孫、義空上人が、猫間中納言光隆の家卒、岸高より寄進を受けたこの地に、小堂を建て、一仏十弟子像を安置したのが当寺の起りといわれている。当初、倶舎、天台、真言の三宗の霊場として、堂塔伽藍も整い、壮麗を極めたが、応仁の乱をはじめ、度々の災火のため堂宇を消失してしまった。
現在唯一残る本堂(釈迦堂)は、本市に現存する最古の仏堂遺構で、国宝に指定されている。堂内には、行快作の本尊釈迦如来坐像を安置、また霊宝殿内には快慶作の十大弟子像をはじめ、六観音菩薩像、千手観音立像、銅像釈迦誕生仏立像など数多くの文化財を所蔵している。
また、毎年、二月にはおかめ福節分会、七月には陶器供養、八月には六道まいり、十二月には大根焚きなど多彩な行事が営まれ、多くの人々で賑わう。
京都市』 (駒札より)



今回のように紅葉の時期にも今まで何度か訪れており、その素晴らしさは十分目に焼き付いているが、やはり何度来ても良いものは良い。やはり赤い紅葉をただ単に近くで撮るだけではなく、バッグに国宝の本堂を入れるとなかなかの絵になる。そういった意味では素人の写真ファンにとっても、いわゆる撮りがいのある場所と言える。

(国宝 本堂)

訪れた日付は京都市内の紅葉もほとんどが終わっている、あるいはそれに近い状態だったのだが、新聞記事にこちらのお寺はまだまだ見頃が続いているとあったので、急いで訪れた。同じもみじの木でもなぜこのような差ができるんだろうか。土の質などに何かの差があるんだろうか。あるいはもみじの木の種類に何らかの差異があるんだろうか。毎年のように訪れているので、今年はパスするつもりだったが、ほぼ行くところもなくなっていたのでこれはラッキーという思いで訪れてみた。


