切れ切れ爺さんのつれづれ日記

京都の寺社紹介と多様な社会問題・闘病記等

《東京オリンピックは終わった。が・・・》①



 なんだかんだと物議をかもしていた東京オリンピックもとりあえず終わった。次はパラリンピック。このブログでも何度も言っているように、私自身はオリンピック不要論者だ。しかし世界中からオリンピックを目指して、お互いのライバルに挑戦し合いさらに自らを高めようとする各選手たちには、オリンピックなんかいらないからやめろ、とは言わないし、言う必要もない。やはり何年にもわたる努力を続け、一定の実績をあげてきた者が選出されて世界と戦う。これはこれで、彼ら彼女たちの大切な場だし、そこに向かってそれこそ、国内や各地域の大会や試合などで頑張ってきた、努力してきた証として、オリンピック選手への資格をものにしてきた人たちだ。それはそれで極めて貴重で、称えられるべきことだと言える。

 私自身は結局、テレビでのライブ中継はほとんどと言っていいほど見る事はなかった。見たのはニュースの中だけである。ニュースでは「日本、毎日がメダルラッシュ」などとアナウンサーたちが満面の笑みで半分騒ぎながら伝えていた。そうすることが国民の期待に応え、さらに興味喚起につなげていく思いといったものがあるんだろう。本当にそうなのかどうか、なんてことは考えない。なんといってもメダルの数は、国民の中にさらなるナショナリズムを高めていくことに繋がり、これが大会組織委員長が言うところの「分断された国民が1つになる。」ことの1面であるんだろう。


  気になった選手・団体は

 いくらオリンピック不要と思っていても、実際に各競技に出てくる選手や団体については個別的に一定の興味や応援する気持ちと言うのはある。とはいっても数は少ないが。少し上げてみると次のような選手たちだ。

 最も印象に残るのは卓球の水谷・伊藤選手だ。今回初めて男女混合ダブルスが行われ、最強であるはずの中国のペアを破って優勝した。初の快挙と言える。中でも伊藤選手は、今まで各テレビ局の取材などで見ていると、極めてストイックに自らの技術を磨き、なんとしても中国を破ってトップを目指すと言う姿勢が、単にその練習、いや結果だけでなく口でもはっきり言っている。いわば有言実行。とにかく中国を破って優勝したと言うのは画期的なことだ。

 次に水泳の大橋選手。日本ではじめての女子個人メドレー200メートル及び400メートルで2冠を達成した。今回のオリンピックまで全く知らなかった選手だ。正直びっくりした。年齢も水泳選手としてはちょうど力が発揮できるあたりにいるものの、最近の潮流としては若干高めか。女子の個人種目優勝と言うのはよく覚えていないが、あの岩崎と言う中学生以来ではないのか?見事だと思う。

 続いて体操の女子個人総合で日本史上初めて3位に入った選手。男子は昔から強かったが、女子は8位入賞がやっとのことだったものを、個人総合で3位と言うのは画期的だった。日本選手と言うのは欧米の選手と比べて、肉体的にどうしても手足の長さの比率が低い面があって、不利な状況にある等と自分では思っていたが、そんなことを吹っ切って見事に演技をやり切ったと言うのはすごい。

 女子のバスケットボール。なんとびっくり。これも史上初の銀メダル。団体種目では以前女子サッカーがメダルをとっているが、高さが武器のバスケットボールというのがすごい。ただし選手個人としては、アメリカの名前は忘れたが、レジェンドと言われる39歳の選手。こんなに激しく動き回る、そして身体接触もあるリスクの大きい競技で、年齢をものともせずに活躍する姿はなかなかのものだった。日本人選手はスリーポイント・シューズがよく決まって、これは練習の賜物だろう。

 重量挙げで、女子の金メダリストがフィリピンの選手だった。これはフィリピン史上初の金メダルと言うことで、大変話題になっていたようだ。これにも大きなエールを送りたいと思う。

 競歩20kmで山西選手が3位に入った。同じ京都出身として注目していただけに良かったと思う。これまでの実績から言って、世界陸上で金メダルをとっているので今回もその期待がなされていたが、本人は3位であったことに納得できず、自分自身のペース配分等に課題があったとして、3年後を目指すと明言した。京都大学出身と言うことで、そういった意味での話題もあり、文武両道と言うことで非常にクールな自己分析のもとに、レースはまだ終わっていないことを宣言したのだ。

 他にも日本のメダリストの中に、様々な努力を重ねて優勝した人たちがいるだろうが、あまり印象に残っていない。女子卓球の平野美優が、前回大会のストック選手から正選手として、メダルを勝ち得たのは素晴らしいことだ。

 それ以外では、あまり印象に残るものははっきり言ってない。柔道でアナウンサーたちがメダルラッシュと騒いでいたが、お家芸である限り当たり前と言えば当たり前だ。あるいは中学生がメダリストになったりしていた、スケボーとか何か新しい種目があったが、全くと言っていいほど興味はなかった。世界的に若者のオリンピック離れが進んでいる中で、IOCがほとんど若者しか活躍できなさそうなものを、あえて入れてきたと言う感じだ。サーフィンと言う競技が前回からあったと言うのも初めて知った。興味ゼロ。

 野球とソフトボールともに金メダルとはいうものの、もともとが世界的にもマイナーなスポーツ。たった数チームで争うなどというのがオリンピック種目なのかと思う。日本開催と言うことでJOCがなんとしてもと言うことで、突っ込んできたんだろう。逆に空手が新種目として入ったのは納得できる。世界の大半の国で取り組まれており、柔道とともに日本発祥の種目だ。しかし男女ともに優勝はスペインの選手。ある意味国際スポーツになったと言っていいだろう。韓国発祥のテコンドーがオリンピック種目になっているのと同様、空手もこれから残っていけば良いのではないかと思う。

 スポーツの男女平等化も進められており、レスリング等はずいぶん昔からあったが、女子ボクシングもメジャーになりつつある。日本人のメダリストも誕生した。もちろんアマチュア扱いなので、大きなグローブと分厚いヘッドギアで、事故が起こらないように配慮されている。 

 後いろんな種目がそれぞれあったが、基本的にはさほどの興味はないので、ニュース見てても頭に残らなかった。まぁ日本としては、金メダルの数とメダル総数が過去最多になったので面目を保ったと言う意味で、「東京オリンピックは成功だった」などとお偉いさん達が言っていた。


  (以下②へつづく)